2024年8月9日金曜日

コード進行

コード進行のお話です。
C(ドミソ)は「コード(和音)」で、
「コード進行」はC-G-Am-Emのような流れを指します。

 
ヘンツェの「ノクターン」です。
最初のフレーズは(C-G-G-C-A7-Dm-C F/G-C)というコード進行です。
「それを知ったところでどうなの?」とお思いかもしれませんが
私が思うメリットをお話します。
 
1、抑揚がつけやすい
多くの曲には盛り上がったり、しっとりするところがあります。
メロディーが高くなって盛り上がった感じを出す、というのもありますが
コード進行からも考えることができます。
上記のノクターンなら(A7-Dm)は「セカンダリードミナント」といいまして
盛り上がったり変化をつけやすい進行になります。

2、明るい暗いを感じる
これはコード進行というよりコード単体の話ですが
コードには大きく分けてメジャーとマイナーがあります。
メジャーは明るく、マイナーは暗く感じというのが一般的です。
味覚と同じでみんながそう感じてるかは正直わかりませんが
一般的にはコードは明るい暗いで分類されています。
C(ドミソ)がメジャーで、Cm(ドミ♭ソ)はマイナーです。
3度の音「ミ」がメジャーかマイナーの境目です。
ミ♭の時はマイナーになるので意識的に暗く弾く必要があります。
基本的にはしっとり弾く方が雰囲気がでるので
コードの音の役割を知って演奏するのが大事です。

3、コード進行で展開がわかる
C-G-Am-Emというのはいわゆる「カノン進行」と呼ばれるものです。
そのほか「小室進行」「丸サ進行」「1-6-2-5」などたくさん種類があります。
コード進行というとポップス系を思い浮かべがちですが
クラシックにもコード進行はあります。
上記のノクターンの進行は(C-G-G-C-A7-Dm-C F/G-C)ですが
コード進行だけで「素朴か感動的な曲」という推測ができます。
理由はいくつかありますが、 終止が「F/G-C」というところです。
音楽は「こう進む」という予測をしながら演奏するのが大事です。
次がわからないと行き当たりばったりの演奏になります。
そういう意味でコードの流れを感じることが大事です。

4、メロディーを生かす
クラシックの場合、正直これにつきると思います。
「メロディーを大きく弾いて聴かす」というのではなく
「メロディーを生かすようなコード進行を弾く」という事です。
メロディーを先に考えるのではなく
「和音の上にメロディー」が乗っていると考えます。
難しいところですが、表情、抑揚が変わるので意識してみてください。

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